アルジルリンって何?「塗るボトックス」と呼ばれる美容成分を勉強してみた

SKINCARE Vol.06

「塗るボトックス」

そんな言葉を見かけて、

「何それ?」

と思ったのが、アルジルリンに興味を持ったきっかけでした。

私は美容の専門家ではありません。

でも、美容が好き。

そして、美容成分のことを知りたくて仕方がない。

化粧品を選ぶときも、

「なんとなく良さそう」

だけでは終わらせたくない。

どんな成分なの?

何のために入っているの?

どうして美容に使われているの?

そんなことを調べるのが、私の楽しみのひとつです。

今回は、そんな「美容成分愛好家」の目線から、アルジルリンについて勉強してみました。

目次

アルジルリンは「ペプチド」

アルジルリン(Argireline®)は、ペプチドの一種です。

化粧品の成分表示では、

アセチルヘキサペプチド-8

という名前で表示されます。

ペプチドというのは、簡単にいうとアミノ酸がいくつかつながったもの。

アルジルリンは、表情筋の動きと、それによってできる表情じわに着目した美容成分として知られています。

なぜ「塗るボトックス」なの?

ここが、アルジルリンの一番面白いところ。

私たちは、

笑う。

眉を寄せる。

目を見開く。

驚く。

そんな毎日の表情のたびに、顔の筋肉を動かしています。

筋肉が動くためには、神経から筋肉へ「動いて」という信号が伝わります。

アルジルリンは、その神経から筋肉へ伝わる信号に関わる仕組みに着目した成分。

表情筋の収縮に関わる働きにアプローチすると考えられているため、

「塗るボトックス」

と呼ばれることがあります。

名前だけ聞くと、かなり強力そうですよね。

でも、ここは注意。

ボトックス注射と同じではありません

「塗るボトックス」と呼ばれているからといって、

アルジルリン=ボトックス

ではありません。

ボトックス注射は、医療機関で行われる注射による治療。

一方、アルジルリンは化粧品などに配合され、肌に塗って使う成分です。

「表情筋の動きに着目している」という点から「塗るボトックス」と呼ばれているだけで、同じものではありません。

ここは、私自身も美容成分を調べるうえで大事だと思ったところです。

キャッチコピーは面白い。

でも、その言葉だけを信じてしまわない。

「実際には、どんな成分なの?」

と一歩踏み込んで見る。

美容って、なかなか奥深いです。

アルジルリンは「表情じわ」に着目

年齢とともに気になってくるしわ。

でも、しわにもいろいろあります。

乾燥によるもの。

紫外線によるダメージ。

肌のハリの低下。

そして、

毎日の表情によって繰り返されるしわ。

笑ったときの目尻。

眉を寄せたときの眉間。

目を見開いたときの額。

同じ場所が何度も動く。

その積み重ねが、やがて表情を戻しても残るしわにつながっていきます。

アルジルリンが面白いのは、

「肌そのもの」だけではなく、「表情による動き」に着目していること。

私は、ここに興味を持ちました。

しわを「消す」成分なの?

ここも、勘違いしないようにしておきたいところ。

アルジルリンは、

「塗ったら、しわが全部消える」

という魔法の成分ではありません。

あくまでも、表情じわに関わる仕組みに着目した成分です。

そして、アルジルリンについては、人を対象にした研究も行われています。

目の周りのしわを対象にした研究では、使用後のしわの改善が報告されています。(PubMed)

ただし、

研究で効果が報告されていることと、誰が使っても同じ結果になることは別。

肌質も違えば、年齢も違う。

使う製品も違う。

配合されている成分も違う。

使用期間も違います。

だから私は、

「アルジルリンは絶対に効く!」

とは考えません。

「こういう仕組みに着目した成分で、こういう研究結果があるんだな」

くらいの距離感で、美容成分を楽しんでいます。

レチノールとは、考え方が違う

Beautoicでは、これまでレチノールについても取り上げました。

レチノールも、アルジルリンも、エイジングケアで気になる成分。

でも、着目しているところが違います。

レチノールは、肌そのものに着目する成分。

アルジルリンは、表情筋の動きと表情じわに着目する成分。

だから、

「どちらがいい?」

というより、

「私は何を目的に使いたいの?」

と考えるほうが面白い。

美容成分は、ランキングで決めるものではなく、

自分の目的に合わせて選ぶもの。

私は、そんなふうに考えています。

どこに使いたい?

アルジルリンを取り入れるなら、気になるのはやっぱり表情じわ。

たとえば、

・額
・眉間
・目尻
・目周り

など。

ただし、目周りは皮膚が薄く、刺激を感じやすい場所。

アルジルリンだけではなく、化粧品にはさまざまな成分が入っています。

初めて使う場合は、商品の使用方法を確認して、自分の肌の様子を見ながら使いたいですね。

「○%配合」だけで選ばない

美容成分が好きな人なら、

「○%配合!」

という表示、気になりますよね。

私も気になります(笑)。

でも、数字が大きければ、それだけで良いとは限りません。

原料そのものの濃度なのか。

目的の成分がどれくらい含まれているのか。

どんな処方になっているのか。

ほかにどんな成分が組み合わされているのか。

いろいろなことを考える必要があります。

だから最近は、

「何%?」だけではなく、「何のために入っているの?」

を見るようにしています。

安全性についても調べてみた

美容成分が好きだからこそ、

「効果があるの?」

だけではなく、

「安全性はどうなの?」

も気になります。

アセチルヘキサペプチド-8については、化粧品での使用について安全性評価が行われています。(CIR Safety)

ただし、これは

「どんな製品でも、誰が使っても絶対に刺激がない」

という意味ではありません。

化粧品は、ひとつの成分だけでできているわけではないからです。

アルジルリン以外にも、さまざまな成分が配合されています。

肌に合わないと感じた場合は、無理に使い続けない。

これは美容成分を楽しむうえでも、大切なことだと思っています。

私が美容成分を好きな理由

私が美容成分を調べるのが好きなのは、

「若返りたいから」

だけではありません。

もちろん、肌はきれいでいたい。

しわも少ないほうが嬉しい。

でも、それ以上に、

「なぜ?」を知ることが楽しい。

化粧品のボトルに書いてある、聞き慣れないカタカナ。

最初は、

「何だろう?」

と思う。

調べてみる。

少し分かる。

すると、また別の成分が気になる。

美容成分の世界、なかなか抜け出せません(笑)。

63歳、美容成分愛好家です

私は美容の専門家ではありません。

医師でも、研究者でもありません。

ただ、

美容のことが知りたくて仕方のない63歳。

化粧品の成分を調べる。

自分で使ってみる。

使用感を確かめる。

そのうえで、

「私は、この成分のこういうところが面白い」

と考える。

そんな美容の楽しみ方をしています。

若く見えることだけを目標にするのではなく、

年齢を重ねながら、自分の美容を自分で考える。

それが、私にとっての大人美容です。

私が使っているアルジルリン配合アイテム

ここからは、私自身が使っているアルジルリン配合アイテムをご紹介します。

あくまでも、

「美容成分愛好家の私が、実際に使っているもの」

としてのご紹介です。

商品の効果を保証するものではありません。

私が使っている商品

商品詳細
全成分: 水、BG、カプリリルグリコール、アセチルヘキサペプチド-8
品質: 保存料/無添加
着色料/無添加
香 料/無添加
生産国 :日本
形状: 常温(26℃)で液状
可溶性 :水溶性
配合量 :3.5%-8% 
日中使用の可否: 〇
保存方法 :冷蔵
保存期間: 開封前6ヵ月
開封後はお早めにお使いください。

※この記事にはアフィリエイトリンクを含みます。リンクから商品をご購入いただいた場合、私に報酬が入ることがあります。商品選びの参考としてご覧ください。

美容は、知るほど面白い

アルジルリンは、

「塗るボトックス」

という、ちょっと大胆な名前で知られている美容成分。

でも、調べてみると、

「なるほど。だから、そんなふうに呼ばれているのね」

と分かってきます。

私は、こういう瞬間が好き。

美容は、

「何となく良さそう」

だけでも楽しめるけれど、

少し知ると、もっと面白くなる。

そして、知ったうえで、

「私は使ってみたい」

「私は今回は使わない」

と自分で決める。

その繰り返しも、美容習慣のひとつなのだと思います。

Beauty × Stoic

美しさは、習慣でつくる。


※この記事は、筆者が美容や化粧品成分について個人的に勉強した内容をまとめたものです。筆者は医学・薬学等の専門家ではありません。成分や化粧品の使用感・効果には個人差があります。特定の成分や商品の効果を保証するものではありません。肌に異常を感じた場合は使用を中止し、必要に応じて専門家にご相談ください。

参考資料

・PubMed「The anti-wrinkle efficacy of argireline, a synthetic hexapeptide, in Chinese subjects: a randomized, placebo-controlled study」(PubMed)

・PubMed「A synthetic hexapeptide (Argireline) with antiwrinkle activity」(PubMed)

・Cosmetic Ingredient Review「Safety Assessment of Acetyl Hexapeptide-8 and Acetyl Hexapeptide-8 Amide as Used in Cosmetics」(CIR Safety)

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